すみれ荘の管理人和久井さんと住人4人の物語。
途中で読むの止めようかなと思ったのですが、後半面白くなってきました。
和久井さんは病弱で仕事につくことが難しく、アパートの管理人をしている。
住人のために食事も作っていてお人好しで優しい方。
アパートの住人の中で一番永く住んでいる青子さんは世話好きで優しい方かと思っていたら、とんでもない事を考えていました。
和久井さんの複雑な家庭環境とかも絡めなかなか面白い展開になっていきました。
本より抜粋
みな、それぞれなにかを抱えて生きている。それが透けて見える人もいれば、普段の態度からはけっして見えない人もいる。外見と内面の不一致。
誰しもそんな所はあると思う。100%出し切ってる人はなかなかいないでしょう。
青子さんは外見と内面が完全に不一致でした。
自分の内面を告白していくシーンは読み応えありました。
作家さんは最初から人物像考えて書いているのでしょうが、読ませますね。
後半になるにつけ面白い本でした。